【週刊パデルダイジェスト 10/17号】パデルW杯、11/2ドーハで開幕|ツアー最強ペアも国を背負えば敵同士

上空から見たパデルコートと試合中のプレーヤー 大会・ニュース

パデルを始めたばかりの人が、来週のコートで一歩前進できる話題を毎週お届けします。アジア大会の次の大舞台が見えてきました。11月2日、カタール・ドーハで国別対抗の世界大会「FIPワールドカップ」が開幕します。今週は特集としてこの大会を紹介しつつ、今日発表された全日本選手権の日程、上達ヒントとギアもお届けします。

今週の上達ヒント:スプリットステップは「小さく、何度も」

テニス経験者なら、相手が打つ瞬間に小さく跳ねて構え直す「スプリットステップ」を習ったことがあるかもしれません。パデルでも同じ動きが土台になります。

パデルクラブ「Padel39」のコーチ(指導歴5年以上)は、タイミングを次のように説明しています。相手がボールを打つ直前に小さく跳び、相手が打つ瞬間に、肩幅より少し広く両足で着地する。こうすると、どの方向へも一歩目を強く踏み出せます。構えは、膝を軽く曲げ、つま先側に体重を乗せ、ラケットは体の前に。

テニスとの違いは、跳ぶ高さと回数です。スペインのパデル専門店Padelpointの解説によると、パデルのスプリットステップはテニスより低く、そのぶん回数を多く行います。コートが狭く、壁で跳ね返ったボールが向きを変えて戻ってくるからです。壁に当たってボールの向きが変わったら、もう一度小さく構え直す。この「小さな跳ね直し」がパデルらしさです。

次回コートに立ったら、相手が打つたびに、その場で小さく1回跳ねて着地することだけ意識してみてください。大きく跳ぶ必要はありません。かかとが少し浮く程度で十分です。ボールへの一歩目が、少し早くなるはずです。

今週の注目ギア:バリオン バックパック スムン(パデル用リュック)

バリオン バックパック スムン(パデル用リュック)

自分のラケットを買ったら、次に困るのが持ち運びです。仕事帰りにコートへ寄るなら、ラケット・シューズ・着替えに加えて、通勤の荷物まで抱えることになります。

「バリオン バックパック スムン」は、その全部を背負えるパデル用のリュックです。ショップの説明によると、次のとおりです。

  • 容量26L、ラケット1本を入れる専用ポケット
  • 通気穴の付いたシューズポケット
  • ノートパソコン用のポケットもあり、「仕事とパデル両シーンで」使える
  • 価格:10,500円(楽天市場・ジャパンパデルショップ、2026年10月17日時点。ショップでは10月20日23:59まで全品10%OFFクーポンを配布中)

ラケット用のポケットはパデルラケットの大きさです。リュックの高さは48cmなので、テニスラケット(一般的な長さは約68cm)は入りません。これからラケットを選ぶ人は、初心者向けパデルラケットおすすめ6選もあわせてどうぞ。

特集:パデルの世界一決定戦「FIPワールドカップ」、11/2ドーハで開幕

国際パデル連盟(FIP)が主催する国別対抗の世界大会「FIPワールドカップ」が、11月2日から7日まで、カタールのドーハで開かれます。

どんな大会?

英国のパデル統括団体LTA Padelによると、この大会は1992年から2年ごとに開かれている、パデルの世界選手権です。テニスでいえば、デビスカップのような国別対抗戦です。今回は男女それぞれ16か国が出場し、4か国ずつ4つのグループに分かれて戦います。各グループの1位が準決勝へ進みます。

主役は、早くからパデルが広まったアルゼンチンと、本場スペインの2強です。優勝回数は男子がアルゼンチン12回・スペイン4回、女子がスペイン9回・アルゼンチン8回で、決勝はほぼ毎回この2か国の対戦です。前回2024年の大会も同じドーハで開かれ、男子はアルゼンチンが12回目の優勝、女子はスペインが6大会連続の優勝を果たしました。

ツアーの最強ペアが、W杯では敵同士

この大会のおもしろさは、国の代表として戦うところにあります。1つの対戦は、ペア同士の試合を最大3試合行い、先に2勝した国が勝つ団体戦です。

世界のトップツアーで組んでいるアルトゥーロ・コエジョ(スペイン)とアグスティン・タピア(アルゼンチン)は、前回大会で敵同士として同じ決勝の舞台に立ちました。今回も代表に選ばれれば、また向かい合うことになります。前回の男子決勝では、コエジョが同じスペインのコキ・ニエトと組んで1試合目を取りました。タピアはアルゼンチンのフェデ・チンゴットと組んで2試合目を取り返しました。勝負は3試合目までもつれ、アルゼンチンが2-1で優勝しています。ふだんのパートナーと離れても、代表の仲間と組んで勝ち切る。ペアの組み方が変わっても通用する「2人で戦う力」が問われる大会です。

これは、始めたばかりの人にも身近な話です。体験会やレッスンでは、毎回違う人と組むのがふつうです。声をかけ合う、2人そろって前へ出る。10/3号で紹介した基本は、トップ選手が代表で即席ペアを組むときにも、私たちが初めて会う人と組むときにも、同じように効きます。

前回大会の男子決勝は、国際パデル連盟の公式チャンネルで配信され、今も見られます(長い配信なので、気になる試合だけ見るのがおすすめです)。

日本は出られる?

残りの出場枠(男子1枠・女子2枠)を、10月26日から30日にクウェートで開かれるアジア・アフリカ予選で争います。アジアの国で自動的に出場が決まっているのは、男子は開催国カタールとUAE、女子はカタールだけです。

日本がこの予選に出るかどうかは、10月17日時点で日本パデル協会・国際パデル連盟とも発表していません。アジア大会で金メダル、2025年のアジア選手権でも優勝した日本女子にとっては、世界の舞台への入口になりうる大会です。発表があれば、このサイトでお知らせします。

【国内】全日本パデル選手権、12月に尼崎で。会場は「PADEL DOJO」

日本パデル協会が今日(10/17)、第10回ダンロップ全日本パデル選手権の大会概要を発表しました。予選は12月5〜6日、本戦は12月10〜13日。会場は兵庫県尼崎市の「PADEL DOJO」で、大阪・関西のコート一覧でも紹介しているコートです。エントリーは10月19日(月)に始まり、11月16日(月)に締め切られます。

まとめ

11月は世界一を決めるドーハの舞台、12月は日本一を決める尼崎の舞台。ツアーで組む2人が国を背負って向かい合う、2年に一度の大会です。今週のコートでは、相手が打つたびに小さく1回跳ねて構え直すことから。来週もこの枠で、パデルを一歩前進させるヒントをお届けします。


出典:How to Improve Your Reaction Time in Padel(Padel39)、Differences between split step in padel and tennis(Padelpoint)、What is the FIP World Cup?(LTA Padel)、Germany secure double qualification for the FIP World Cup 2026 in Doha(国際パデル連盟)、FIP World Cup Qualifiers Asia-Africa(国際パデル連盟)、Argentina’s men are world champions; Spain’s women reign again(The Padel Paper)、バリオン バックパック スムン(楽天市場・ジャパンパデルショップ)、【第10回ダンロップ全日本パデル選手権】大会概要のお知らせ(日本パデル協会)

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