【週刊パデルダイジェスト 10/24号】角のボールは慌てない|18歳と20歳のペアが、パリ王者に1か月で雪辱

屋外のパデルコートでラケットを構える男性プレーヤー 大会・ニュース

パデルを始めたばかりの人が、来週のコートで一歩前進できる話題を毎週お届けします。今週のテーマは「慌てない」。初心者が一番焦るコートの角のボールと、ミスの少なさで連勝中のペアを破った18歳と20歳のスペイン人ペアの話をつなげます。

今週の上達ヒント:角のボールは「思ったより時間がある」

後ろの壁と横の壁が交わるコートの角。ボールが2枚の壁に続けて当たると、どこへ跳ねるのか分からず、体が固まってしまう。始めたばかりの人が一番焦る場面です。テニス経験者ほど、打点を前で取ろうとボールに詰めたくなります。でもパデルの角では、その一歩が裏目に出ます。テニスなら相手のエースで終わっていたボールが、パデルでは壁から返ってきて、まだ打てます。

パデルクラブ「Padel39」の解説記事の筆者は、元ジュニアのグランドスラム出場選手で、大学のテニスコーチも務めた人です。記事は、この「2枚の壁に続けて当たるボール」を、新しく始めた人にとって最も怖い場面の一つだとしています。そのうえで、クラブのコーチのアドバイスはこうです。

  • 落ち着いて、低く構えて、突っ込みすぎない
  • 2枚の壁に当たったボールは勢いが落ちることが多く、思っているより時間がある

横の壁についても同じ考え方です。地面、横の壁の順に当ててから返すと、ボールの勢いが落ちて、落ち着いて返しやすくなります。コーチは「壁からどの角度で出てくるかを予測できれば、半分は勝ったようなもの」と言い、横に動きながらバランスを保つ練習を勧めています。

パデル用品ブランド「12K Padel」の初心者向けガイドも、始めて数回のうちは横のガラスから無理に打とうとしないように、と書いています。速くて慌てた一打より、ゆっくりでもコントロールした一打の方がいい、という考え方です。

次回コートに立ったら、角に飛んできたボールに飛びつかず、一呼吸待ってみてください。ボールは思ったより遅く出てきます。返すのは、相手コートの真ん中へゆっくり、で十分です。名古屋のコート「パデル名古屋」が、横の壁に跳ね返ったボールの返し方を初心者向けに解説しています。

今週の注目ギア:ビボラ パデルラケット プロテクター

ビボラ パデルラケット プロテクター(透明の保護シール)

慣れないうちは、壁際でラケットの縁を壁や床にぶつけがちです。パデルのラケットは壁のすぐそばで振るので、フレームに傷が付きやすい道具です。

「ビボラ パデルラケット プロテクター」は、ラケットのフレームに貼る透明の保護シールです。ショップの説明によると、次のとおりです。

  • サイズ:200×45mm、重さ7g
  • 透明なので、どのブランド・色のラケットにも使える
  • シールなので、自分で簡単に貼れる
  • 価格:2,200円(楽天市場・ジャパンパデルショップ、2026年10月24日時点)

せっかく選んだ1本目のラケットを、長く使うための小さな投資です。ラケットをまだ選んでいない人は、初心者向けパデルラケットおすすめ6選もどうぞ。

本場パデルのひとコマ:18歳と20歳のペアが、パリ王者に1か月で雪辱

10月11日、ドイツ・デュッセルドルフで開かれたトップツアー「Premier Padel」の大会で、スペインのマルティナ・カルボ(18歳)とクラウディア・フェルナンデス(20歳)のペアが優勝しました。決勝の相手は、パリとロッテルダムで2大会続けて優勝していたアリ・サンチェス/アンドレア・ウステロ組。スコアは6-3, 6-0でした。

この2人は1か月前、パリの大会の決勝で同じ相手に2-6, 0-6と完敗しています。そこからの雪辱でした。スペインのパデル専門メディアPadel Addictによると、勝負を分けたのは左サイドの攻防です。カルボはこの決勝で20本のウィナーを決め、自分のミス(アンフォースドエラー)はわずか6本でした。相手の左サイドの選手は、ウィナー6本に対してミスが7本でした。

初心者が持ち帰れるのは、決め球の数だけでなく、自分から崩れるミスが少ないことが、連勝中のペアを6-3, 6-0で破る力になったという点です。上達ヒントの「慌てない、突っ込みすぎない」は、トップ選手の試合でも勝敗を分ける考え方です。

主催団体の公式チャンネルが、この大会3日目の女子ハイライトを公開しています(決勝ではなく、勝ち上がる途中の日の映像です)。トップ選手が角や横の壁のボールをどう落ち着いて返しているかに注目してみてください。

【国内】FIPワールドカップの予選が10/26から。全日本は受付中

11月2日にドーハで開幕するFIPワールドカップの最後の出場枠(男子1枠・女子2枠)を争うアジア・アフリカ予選が、10月26〜30日にクウェートで開かれます。日本の出場は、10月24日時点で発表されていません。12月に尼崎のPADEL DOJOで開かれる全日本パデル選手権は、10月19日にエントリーが始まりました(締め切りは11月16日)。

まとめ

角のボールも、連勝中のペアとの決勝も、カギは「慌てない」ことでした。今週のコートでは、角に来たボールに飛びつかず、一呼吸待ってみてください。来週もこの枠で、パデルを一歩前進させるヒントをお届けします。


出典:Mastering the walls in padel(Padel39)、How to Use the Walls in Padel: Beginner’s Guide(12K Padel)、ビボラ パデルラケット プロテクター(楽天市場・ジャパンパデルショップ)、Martina Calvo and Claudia Fernández sweep all before them in Germany(Padel Addict)、Coello and Tapia Win Düsseldorf P2…(Padelmesh)、FIP World Cup Qualifiers Asia-Africa(国際パデル連盟)、【第10回ダンロップ全日本パデル選手権】大会概要のお知らせ(日本パデル協会)

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