🥇 最終結果(2026年10月3日):女子の徳本佳恵・塚本早紀組が金メダル。パデルが初めて行われたアジア大会で、最初の金メダリストになりました。日本代表は4ペアすべてがベスト8に進んでいます。
2026年9月28日から10月3日まで、名古屋市東スポーツセンターで、パデルがアジア大会の正式競技として初めて行われました。このページでは、日本代表8名の全試合の結果と、6日間の戦いの流れをまとめています。
日本代表の最終成績
| 種目 | ペア | 最終成績 |
|---|---|---|
| 女子 | 徳本佳恵・塚本早紀 | 金メダル |
| 女子 | 佐藤千文・小澤琴巳 | ベスト8 |
| 男子 | 富田一輝・畠山成冴 | ベスト8 |
| 男子 | 安藤輝明・中村進之介 | ベスト8 |
女子の徳本・塚本組、アジアの頂点に
アジア女王が、名古屋でもアジアの頂点に立ちました。決勝の相手は、準々決勝でチームメイトの佐藤・小澤組を破り、準決勝ではフィリピンに6-0, 6-0と圧勝してきたインドネシアのペアです。その相手に第1セットを6-3で先取し、第2セットも6-4で振り切りました。初戦から決勝までの4試合を、1セットも落とさずに勝ち切っての金メダルです。4試合で相手に許したのは、わずか12ゲームでした。女子は銀・銅をインドネシアの2ペアが手にしており、その層の厚い相手を決勝で退けての頂点です。
2025年のアジア選手権に続く、アジアの頂点です。共同通信によると、この金メダルは日本選手団にとって今大会78個目で、1966年バンコク大会の最多記録に並ぶ1個でもありました(記録はこの日のうちに、柔道の混合団体の金メダルで更新されています)。
🎾 観て、やってみたくなったら:パデルは道具がなくても、手ぶらで始められます。ラケットとシューズは多くのコートで借りられます(当サイトのコート一覧に載せている施設で、ラケットは1回250〜550円、シューズは300〜350円ほど)。コート代は平日1時間3,300〜5,000円ほどで、4人で割れば1人1,000円前後です。
- 近くのコートを探す:名古屋・東海(大会の開催地)・関東・大阪・関西
- ルールと始め方:パデルとは?ルール・始め方を初心者向けに解説
- 1〜2回打ったら:パデル初心者の練習方法|壁の使い方から始める5ステップ
試合結果
10月3日(最終日):女子は日本が金、男子はカタールが頂点
スコアと最終日の全結果を開く(徳本・塚本 2-0)
- 女子 金メダルマッチ:徳本佳恵・塚本早紀組 2-0(6-3, 6-4) インドネシア(KUSUMAWATI/SABATINI)
そのほかの最終日の結果
– 男子 金メダルマッチ:カタールの兄弟ペア(NAIF組)がマレーシアに2-0(6-3, 6-1)
– 男子 銅メダルマッチ:イラン同士の対戦は、富田・畠山組を破ったSHAHI組がGOLESTAN組に2-0(6-3, 6-4)
– 女子 銅メダルマッチ:インドネシアのPUTRIA組がフィリピンに2-0(6-0, 6-0)
10月2日(5日目):徳本・塚本組が決勝へ、日本のメダル確定
スコアと解説を開く(徳本・塚本 2-0)
- 女子準決勝:徳本佳恵・塚本早紀組 2-0(6-1, 6-3) インドネシア(PUTRIA/GUMULYA)
アジア女王が、また1つ壁を越えました。ストレート勝ちで決勝に進み、日本のメダルが確定しました(銀メダル以上)。パデルがアジア大会で初めて行われた今大会で、それもホームの名古屋で、日本パデルが初めてつかんだメダルです。初戦から3試合で、相手に許したゲームは合計5つだけ。決勝は翌10月3日でした。
10月1日(4日目):徳本・塚本組がベスト4、日本勢初のメダルマッチへ
スコアと解説を開く(徳本・塚本 2-0/ほか3ペアは敗退)
- 女子準々決勝:徳本佳恵・塚本早紀組 2-0(6-0, 6-0) サウジアラビア
- 女子準々決勝:佐藤千文・小澤琴巳組 0-2(0-6, 1-6) インドネシア
- 男子準々決勝:富田一輝・畠山成冴組 0-2(1-6, 6-7) イラン
- 男子準々決勝:安藤輝明・中村進之介組 0-2(4-6, 5-7) イラン
明暗がくっきり分かれた1日でした。アジア女王の徳本・塚本組は、2回戦でタイとの大熱戦をくぐり抜けてきたサウジアラビアに1ゲームも与えず、6-0, 6-0。ここまで2試合で許したのはわずか1ゲームという圧倒ぶりです。
一方で、残る3ペアはベスト8で大会を終えました。富田・畠山組は第2セットをタイブレークまで持ち込み、安藤・中村組も第2セットを5-7と最後まで競り合いました。佐藤・小澤組は、2回戦で最大のライバルと見ていたカタールを6-1, 6-4で破って勝ち上がりましたが、準々決勝ではインドネシアの勢いを止められませんでした。日本パデルが初めて挑んだアジア大会で、4ペアすべてがベスト8に名を連ねたこと自体が、ひとつの到達点です。
FIP公式チャンネルは、日本男子の準々決勝から1ポイントを「Just enjoy.」と紹介しています。
9月30日(3日目):アジア女王が6-0発進、4ペアすべてベスト8
スコアと解説を開く(徳本・塚本 2-0/安藤・中村 2-0)
- 女子2回戦:徳本佳恵・塚本早紀組 2-0(6-0, 6-1) UAE
- 男子2回戦:安藤輝明・中村進之介組 2-0(6-3, 6-4) インドネシア
2025年アジア選手権の優勝メンバー、徳本・塚本組がついに初陣。相手に許したのは試合を通じてわずか1ゲームで、アジア女王の貫禄を見せつけました。初日にフルセットの死闘を演じた安藤・中村組は、2戦目をストレートで押し切っています。これで日本は、出場した4ペアすべてが準々決勝へ進みました。
国際パデル連盟(FIP)の公式チャンネルが、安藤・中村組のインドネシア戦から「このポイントの決め方!」と1本を紹介しています。ネット際で日本選手が高く跳び上がる、迫力の1本です。
そのほかの注目:カタールの兄弟ペア(NAIF組)は、クウェートに6-1, 6-0と完勝して準々決勝へ進みました。
9月29日(2日目):シードの2ペアがそろってストレート勝ち
スコアと解説を開く(佐藤・小澤 2-0/富田・畠山 2-0)
- 女子2回戦:佐藤千文・小澤琴巳組 2-0(6-1, 6-4) カタール
- 男子2回戦:富田一輝・畠山成冴組 2-0(6-4, 6-2) タイ
1回戦がシードだった2ペアが初戦を迎え、そろって1セットも落とさずに勝ち上がりました。佐藤・小澤組は、国として最大のライバルに挙げていたカタールを相手に、第1セットを6-1で一気に押し切っています。5月の選考大会で選ばれた主力の富田・畠山組も、初戦から力を見せました。「ストレート勝ち」は、テニスと同じく2セットを続けて取って勝つこと。初戦の緊張を考えれば、上々の滑り出しです。
FIP公式チャンネルは、富田・畠山組のタイ戦から1ポイントを切り出して「守って、攻めて、見事なプレー」と紹介しています。守りから一転して攻めに出る、パデルらしい流れが30秒ほどで見られます。
9月28日(1日目):安藤・中村組、接戦を制して初白星
スコアと解説を開く(安藤・中村 2-1)
- 男子1回戦:安藤輝明(Nexus)・中村進之介(CHIGASAKI PADEL CLUB)組 2-1(7-6, 2-6, 6-4) レバノン
第1セットは6-6からのタイブレークを7-4で取り切り、第2セットは2-6で落としてセットカウント1-1に。追いつかれた直後の最終セットは、気持ちが揺れやすい時間帯です。テニス経験者なら覚えがあるはず。そこで崩れず、6-4で逃げ切りました。
時事通信によると、会場では地面にたたきつけるスマッシュや、壁の跳ね返りを使った返球に観客が沸いたそうです。試合後、安藤選手は「ホームの力を借りて、強い気持ちでプレーできた」と笑顔を見せ、中村選手は「盛り上げるためにも一戦一戦を勝ちたい」と話しています。
そのほかの注目:注目選手ガイドで「カタール代表の中核」と紹介したMohammed Al-Kuwari選手(Hassan Waly選手とのペア)が、1回戦でカザフスタンに1-2で敗れました。最終セットはタイブレーク(3-7)までもつれる熱戦。一発勝負のトーナメントの怖さであり、面白さです。
コラム:日本のパデルと、この大会
街のコートから、アジア大会の白星へ
初日に白星を挙げた中村進之介選手の所属は、神奈川県茅ヶ崎市のCHIGASAKI PADEL CLUB。2022年3月にオープンした神奈川県初のパデル施設で、当サイトの関東のパデルコート一覧でも紹介しているコートです。予約すれば誰でも打てる街のコートから、アジア大会の白星が生まれたことになります。ラケット440円・シューズ330円でレンタルもできるので、手ぶらで行っても打てます。
中村選手が使っているラケットは、アディダスの「METALBONE 3.1」。世界のトップ選手アレ・ガランのシグネチャーモデル系列で、同じMetalboneシリーズのモデルは中級者・上級者向けラケットおすすめ7選でも取り上げています。本場のトップ選手と同じ系列のラケットで、日本の選手がアジアの舞台に立っています。
日本初のコートから13年
日本初のパデルコートは、2013年に埼玉県所沢市のフットサル施設に作られたのが始まりとされています(パデルの歴史と世界への広がり)。そこから13年。国内での知名度はまだ低い競技ですが、安藤選手は「ダイナミックな動きを見てほしい」と話しています。世界では、スペインや南米、中東を中心に約3500万人の愛好家がいるとされるスポーツです(時事通信)。記録の上では1勝ですが、初日の安藤・中村組の白星は、日本のパデルにとって大きな1勝です。
この大会が残したもの
6日間で、日本代表の8人は合わせて8勝を挙げ、4ペアすべてがベスト8に名を連ねました。そして最後に、女子の徳本・塚本組が金メダルをつかみました。テレビ中継が確認できない大会でしたが、初日から観客席は壁を使ったラリーに沸いていました(時事通信)。この6日間でパデルを知った人が、次は自分でラケットを握る番です。
大会情報
パデル競技のメダリスト
| 種目 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 女子 | 日本(徳本・塚本) | インドネシア(KUSUMAWATI組) | インドネシア(PUTRIA組) |
| 男子 | カタール | マレーシア | イラン |
- 試合時刻・スコアの確認:大会公式の結果・スケジュールページ
- 映像:国際パデル連盟(FIP)の公式YouTubeチャンネル(FIP – International Padel Federation)が、名場面を短いクリップで公開しています。日本戦のクリップは各日の結果に埋め込んでいます
- 選手を知る:日本代表とライバル国の顔ぶれは注目選手ガイド、スコアの読み方は結果の追い方と観戦のツボ
大会のあとも:日本パデルの次の舞台
アジア大会が終わっても、日本のパデルの戦いは続きます。
- FIP世界大会(2026年11月2〜7日、カタール・ドーハ):パデルの国別対抗の世界一決定戦です。10月26〜30日にクウェートで行われたアジア・アフリカ予選で、日本女子は準決勝でインドネシアに1-2で敗れ、本大会出場を逃しました(予選の結果と本大会の見どころ)
- 全日本パデル選手権(例年11月末〜12月):国内最高峰の大会です。今大会で金メダルを獲得した徳本佳恵選手は、この大会で過去2回優勝しています。出場すれば、3度目の日本一がかかります。第10回大会の詳しい日程は、日本パデル協会の発表待ちです
日本パデルの次の一歩を、一緒に
アジア大会は終わりましたが、日本のパデルはここからが本番です。大会後の続報は、X(@hajimete_padel)と毎週の週刊パデルダイジェストでお届けします。試合を見てラケットを握りたくなったら、まずは道具を借りて1回打ってみるのがおすすめです。名古屋・東海・関東・大阪・関西のコート一覧から、体験会やレンタルのある近くのコートを探してみてください。パデルは4人でするスポーツですが、一緒に行く人がいなくても大丈夫です(パデルは一人でも始められる?パートナー・仲間の見つけ方)。ルールはパデルとは?ルール・始め方で、続けてみて自分のラケットが欲しくなったら初心者向けラケットおすすめ6選でどうぞ。
出典:Padel Schedules & Results(大会公式、試合結果・トーナメント表)、パデル女子の塚本、徳本組が金(共同通信、2026年10月3日)、柔道混合団体で日本が金メダル 79個目、アジア大会最多を更新(中日新聞Web)、パデル開始、観客沸かせる アジア大会(時事通信、2026年9月28日)、中村進之介選手プロフィール(adidas PADEL)、神奈川県初の施設「CHIGASAKI PADEL CLUB」オープン(日本パデル協会、PR TIMES)


コメント